「産まれて来て、大丈夫だから。」
私の子どもたち、キリストがあなたがたの内に形づくられるまで、私は、もう一度あなたがたと産もうと苦しんでいます。
聖書 ガラテヤの信徒への手紙4章19節
熱い兄貴や温かい父親の役をさせたら日本一の江口洋介さん出演のドラマ「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日、2016年)に、「出産ごっこ」の場面が出て来ます。それは子どものいない夫婦が虐待にあった子を養子として引き取るのですが、その子の本物の親になれない苦しみが表れたときでした。落ち込む夫婦は周りの人々の励ましを受けながら、その子の本物の親になる決心をします。それで、その子をもう一度産む場面を三人で演じるのです。産むために必死にうめく母親、お母さんのお腹から恐くて出て来れない子ども、その二人を見守りながら江口さん演じる父親はこう叫びます。「産まれて来て、大丈夫だから。この世界はつらいことばかりじゃないから。たのしいこともキレイなこともいっぱいあるから。お父さんとお母さんがいっぱい、いっぱいそれを教えてあげるから、安心して出ておいで。」
さて、日本のクリスチャンの平均寿命が3年から2年になったと聞きました。クリスチャンの信仰生活(教会生活)は30年以上の人も多くいますから、短い人は本当にすぐに信仰を失っています。神様の導きにより、イエス様を救い主と信じ、バプテスマを受けて教会の一員として歩み出しても、その歩みが途中で終わってしまう人がいるのはどうしてでしょう。それはイエス様が「種を蒔く人のたとえ話」で言われたように色々と理由のあることなのかもしれません(マルコ福音書4章)。
でも大事なことは、信仰を失う理由よりも信仰を失わない理由です。そして、 それは使徒パウロが言った次の言葉に出て来ます。「私の子どもたち、キリストがあなたがたの内に形づくられるまで、私は、もう一度あなたがたと産もうと苦しんでいます。」
種を蒔く人が諦めずに種を蒔いた所で再び芽が出るように、もう一度産もうと苦しむ私たちの中で信仰が復活する人が出て来ます。三鷹教会でも何十年と教会から離れていた人が戻って来て、神様のために今働いている人がいます。それは偶然ではなく、私たちが祈り続け、聖書の御言葉を届けて来たからです。そこで私たちはこう声をそろえて言うのです。「産まれて来て、大丈夫だから。」