5月のニューズレター
「さっさと終わらせてください」
ある人のスマホがまったく動かなくなりました。何をしても画面はついたまま、フリーズしてしまったのです。このまま動かなくなってしまうことを恐れたその人は次のことをしました。スマホを充電器に繋げ、電池が切れないようにしたのです。しかし、どれだけ待ってもスマホは動きません。
このことを聞いた友人がアドバイスをしました。「充電器から離し、電池をゼロにしなさい。それから充電しなさい。」その言葉に従うと、スマホは再び動きました。喜んだその人はこう言いました。「スマホが復活した。」
聖書によれば、私たちを罪から救うために十字架につかれたイエス様はすぐに死なれたのです。普通であれば、十字架につけられた人は一日、二日、見せしめのために十字架につけられたそうですが、イエス様だけは数時間で息を引き取ったのです。
なぜ神様はイエス様の苦しみをすぐに終わらせたのでしょう。それは神様が、苦しむことを目的にされることも苦しみを美しいものにすることにも心を向けなかったからです。神様の心は、苦しみの先にある新しい命にいつも向かっていたのです。だから、イエス様を信じる私たちにとっても苦しみは過ぎ去るものであり、その先にある命こそがいつまでも続く喜びなのです。
かつて、ご自宅で洗礼(バプテスマ)を受けた方がいました。この方は苦しみを長く負い、もう体を動かして教会に来ることはできませんでした。それでも洗礼を受けたいと教会に伝えられたのです。お会いしたとき、その方はこう言いました。「さっさと終わらせてください。」そして洗礼を受けると笑顔になり、眠りにつかれたのです。
「 しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。」
コリントの信徒への手紙一 15章20節