12月のニューズレター
「心の貧しい人」
「心の貧しい人々は、幸いである。天の国はその人たちのものである。」
聖書 マタイ福音書5章3節
イエス様の言われた「心の貧しさ」とは、私たちの感性や精神が貧しいことではありません。神様の言葉に対して貧しいことです。それで聖書をどれだけ真剣に学んでも、有名な牧師たちのメッセージに耳を傾けても、私たちは自分のこととして聞くことができないのです。ただし、心の貧しさは決して不幸なことではありません。クリスマスの物語には、心の貧しい人々が出て来ます。洗礼者ヨハネの両親となる祭司のザカリヤとその妻エリサベト、イエス様の母となるマリアと夫ヨセフ、イエス様の誕生に駆けつける羊飼いたち。この人たちはみな、神様を信じ、愛していました。しかし、神様の言葉を自分たちのこととして聞くことはできなかったのです。イエス様が彼らにそうしてくれたのです。
♰
『アルプスの少女ハイジ』に次の話があります。山に帰って来たハイジが、目の見えないおばあさんに歌の本を読んであげます。ハイジが読めるようになったことに驚いたおばあさんは、喜びます。そして、ハイジが読み終わるとおばあさんのほおに涙が流れたのです。私の大好きなマンガ『図書館の主』によれば、おばあさんが喜びから泣いたのは「ハイジが本を読めるようになって嬉しかったからではなく、本の世界がおばあさんの心の世界を広げたからだ」と解釈します。この解釈は素敵です。ただし、一つ付け加えるなら、ハイジがおばあさんに読んであげた本はイエス様を賛美する歌の本でした。おばあさんはハイジにもう一度その本を読んでくれと頼みます。そこでハイジはもう一度読み始め、自分でも喜びと心からの願いを込めて朗読しました。そこでイエス様を受け取ったおばあさんはこう言いました。「ああ、ハイジ。この言葉は心を明るくしてくれる。心の目を見えるようにしてくれるよ。なんていい気持ちにしてくれたんだろうね、ハイジ!」